ハワイの暮らしに日本の美を――いけばながもたらす癒し
花をいける。
その静かなひとときの中に、日本人の自然への敬意や、移ろう季節を愛でる心が息づいています。
ハワイに咲く常夏の植物を通して、「日本の四季のこころ」を表現できたらと思っています。ハワイの自然と日本の美意識をつなぐ、小さな架け橋になれたら嬉しいです。

いけばなとは?
いけばなは、植物を使って自然の美しさや季節の移ろいを表現する、日本の伝統文化です。単に花を美しく飾るだけでなく、自然と向き合い、自分の心との調和を図り、表現することでもあります。
いけばなの歴史は古く、平安時代に仏前へ花を供える「供花(くげ)」から始まりました。現在では、池坊(いけのぼう)、草月流(そうげつりゅう)、小原流(おはらりゅう)など、さまざまな流派があり、それぞれに個性や美の考え方があります。
いけばなを始めるのに、特別な道具は必要ありません。植物を想う気持ちと、少しの知識があれば、身近な花や枝物でもすぐに楽しむことができます。
大切なのは「どう生けるか」よりも、「花とどう向き合うか」。花を見つめながら心を静める時間が、いけばなの一番の魅力かもしれません。

自然が教えてくれる”対応力”~いけばなが育む学び
いけばなでまず培われるのは「臨機応変の力」です。扱うのは「自然」であり、同じものは二つとして存在しません。だからこそ一期一会を大切にし、その時々にふさわしい作品を生み出していきます。その積み重ねが、日常の「判断力」や「柔軟性」につながっていきます。
いけばなをがもたらす心の変化・メリット
私は実際に、子どもの受験でパンクしそうな時に、いけばなを始めました。レッスンに向き合うひとときは、頭の中のざわつきがすっと静まっていきます。
集中すること、自分の作品を作ることで、「自分」を見失わずにいられました。気づけば、心に少し余白が生まれ、毎日を前向きに過ごせるようになっていました。
SHOANブログとしてお伝えしたいこと
いけばなを通して学べることは、花の扱い方だけではありません。自然へのまなざし、人との調和、心を整える時間――それらすべてが、いけばなが持つ教育的な価値だと感じています。
この静かな芸術には、暮らしの中で人を育て、心を豊かにする力があります。
このブログでは、文化・教育・心の在り方を中心に、ハワイならではのいけばな事情などもお伝えしていく予定です。
そして、読んでくださる皆さんと共に、「花のある、学びのある暮らし」を少しずつ育んでいけたらと思っています。
次回は、**「いけばなを始める前に知っておきたい心構え」**をお届けします。
