いけばなを始める前に知っておきたい心構え
心を整えて花と向き合うために
いけばなは、技術やセンスよりも「どんな心で花と向き合うか」がとても大切だと言われています。
ハワイの暮らしの中で、花に触れる時間は、日常をそっと整えてくれる小さな“癒し”のひとときでもあります。
これからいけばなを始めてみたい方のために、今日はその前に知っておきたい心構えを、やさしくお伝えしていきます。
花と向き合う“ゆとり”を持つ

レッスンの時間は、日常から少し離れて、心をリセットするための大切なひとときです。
花材を手に取る前に、深く一度呼吸をする。
それだけで不思議と心が落ち着き、作品の雰囲気も変わっていきます。
ハワイのゆったりとした空気はいけばなと相性が良く、
少しでも「ゆとり」を感じながら花と向き合うことで、自然と作品にやさしさが生まれます。
私の場合、まずは整理整頓から始めます。
雑巾の上に、そっと花鋏を置く。
不必要なものはしまい、静かに座ってから、これから生けるお花を手に取ります。
できるだけ音を立てずに行うことも大切にしています。
日本文化では、静けさもまた美学のひとつ。
音を立てないように行動している人が一人でもいれば、周りは自然とそれを尊重します。
自然への敬意を持つ

花材は、生きているもの。
角度や向きひとつで、表情がまったく違って見えます。
特にハワイでは、トロピカルな花材や枝物など、日本とはまた違った個性をもつ植物に出会うことができます。
その個性を「受け入れながら」生ける姿勢が、いけばなの奥深さを教えてくれます。
一期一会。
同じ種類の花でも、自然のものに同じものは二つとありません。
自分のもとに来てくれたお花との出会いを大切にし、そのお花がいちばん「綺麗」と感じられる場所を探します。
自分の手元に来た「生命」を、最大限輝かせてあげられるようにいける。
ハワイのお花は、日本ではとても高価なものが多く、
そういう意味でも、ハワイはいけばなを学ぶのにとても恵まれた場所だと感じています。
初心者のよくある不安と、その対処法
「センスがないかも…」
大丈夫です。いけばなには、きちんとした“コツ”があります。
レッスンでは、そのコツを丁寧にお伝えしていきます。
「道具をそろえるのが大変?」
レッスンに必要な道具は、すべて貸し出しています。
ご希望があれば、販売も可能です。
「難しそう…」
基礎からゆっくり進めていくので、安心してご参加ください。
おわりに

いけばなを始める前に、ほんの少し心構えを知っておくだけで、レッスンの時間は、より穏やかで豊かなものになります。
「心」を形にして、自分で見る。
そして、第三者に見てもらい、言葉をもらう。
大人になると、そんな機会は少なくなっていきますが、それはとても大切な「自分」を保つ作業なのだと気が付きました。
まずは、綺麗な作品を仕上げることよりも、「心を形にする」体験をしてみてください。
「綺麗」にすることは、お花が手伝ってくれます。
ぜひ、ご自身のペースで、花と向き合う時間を楽しんでください。

